【前編】高卒女子におすすめの職種は?高収入を得る方法や最新の就職事情をご紹介!

「高卒だと、良い会社に入れないかも?仕事の選択肢も少なそう・・・」

「大卒じゃなくても高収入を目指したい!どうすればいいの?」

 

高卒女子の皆さま、こんなお悩みはありませんか?

まったく問題ありません。高卒女子だって社会で活躍できるし、高収入だって得ることができます!

 

高卒で就職し、社会人8年目にして7社+αの就業経験を持つ私が、高卒女子に【おすすめの職種】や自身の経験を通じて考えた【高収入を得る方法】をご紹介します!

 

この記事(前編)を読めば、高卒女子の【最新の就職事情】と【企業の女性活躍推進に向けた動き】について理解することができます。

充実した社会人生活への第一歩は、自分が置かれている状況を把握することから始めましょう。

ぜひ参考に読んでみてください。

 

高卒女子の就職率はほぼ100%!自分の性格やキャリアプランに合った企業選びが超重要

下表は、令和6年3月新規高卒者の男女別就職率です。

全国の就職希望者129,907人に対し、未就職者は2,641人とのこと。

男女問わず、高卒者の就職率はかなり高いことがわかりますね。

 

男子

女子

就職率

98.4

97.2%

出典:令和6年3月高等学校卒業者の就職状況(令和6年3月末現在)に関する調査について:文部科学省 (mext.go.jp)

 

続いて、令和6年3月新規高卒者向けのハローワーク求人数求人倍率です。

求人数は44万件以上と多く、求職倍率は3.52倍。一人当たり3件以上の求人があるということです。前年度と比較して、仕事の選択肢が広がっていますね。

求人数

男子の求職者数

女子の求職者数

求人倍率

444,182件

(前年401,392)

77,164人

48,905人

3.52倍

(前年3.01)

出典:令和5年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況」取りまとめ(令和5年7月末現在)|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

 

以上のことから、最新の就職率が分かりました。

高卒求人数は毎年増加していますので、「私も就職できそう!」と希望が持てるのではないでしょうか。

しかし、大事なのは“就職すること”ではなく、“自分に合った企業を選ぶこと”です。

 

性格や生活スタイルに合っているか、その企業でキャリアプランを叶えられるか…

そういったことを考えられると、より良い就職ができるようになります。

詳しい説明は後編でお話しますね。

 

高卒女子が早くに就職するメリット・デメリットは?

日本は学歴社会ですから、大卒が一番!などと思われがちです。実際はどうでしょうか?学歴関係なく、稼ぐ方はいますし、落ちこぼれてしまう方もいる…結局はその人次第です。

ここでは、実体験を踏まえて【高卒で就職するメリット・デメリット】をまとめてみました。

 

【メリット】

精神的自立ができる

 同級生より早く社会人経験を積むので、どこに行っても「若いのにしっかりしているね」と高確率で褒められるようになります。自分ではあまり実感がなくても、周りから見ると大人びて見えるのです。

若さを武器にできる期間が長い 

 大卒者との4年の差は、アドバンテージになります。例えば、30才という節目になるまで大卒者は8年ですが、高卒者はなんと12年もあります。私が8社の企業を転々としてもまだ26才でいられるのは、高卒で早いスタートを切れたからです。もし大卒者であれば、すでに30才になっていました。こういった時間の多さは、高卒者に与えられた特権です。

③早くからキャリアプランを考えられる

 社会人になれば、キャリアプランなど将来のことを考えるようになります。途中で挫折しても、キャリアプランを見直して方向転換をすることができます。高卒者はそれを繰り返しても比較的まだ若い、私はそれが最大のメリットだと感じています。

④肝が据わる

 幅広い年齢の大人たちと一緒に仕事をしたり、修羅場を経験すると、自然とコミュニケーション力や度胸が鍛えられます。肝が据われば、どんな場面でも怖いものなしですよ。

⑤貯金できるようになる

 私の初年度の年収は250万円ほどと低いものでしたが、1年で100万円貯金できていました。実家暮らしなこともありましたが、親に月3万円以上渡していても貯金できました。

 

【デメリット】

①給料が低い

 高卒女子は、年齢が上がっても給与水準が低いです。以下のデータをご覧ください。

 

高卒(~19才)

大卒(20~24才)

男子

192,300円

242,300円

女子

190,400円

236,900円

上表は、令和5年6月における性別・学歴別の平均給与の比較です。

大卒者とは4~5万円の差が出ました。さて、年齢が上がるとどうなるでしょう?

 

 

高卒(40~44才)

大卒(40~44才)

男子

319,300円

420,400円

女子

234,900円

325,600円

40代では、なんと10万円の差ができてしまいました。目を逸らしたくなる結果です。

大卒女子は9万円近い上がり幅ですが、高卒女子はその半分…。

少しでも給料をあげるために早くからキャリアアップに取り組みたいところです。

出典:令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

 

②応募できる求人の幅が狭まる

高卒女子は、就活や転職で大卒・専門卒以上を対象とする求人に応募できません。

しかし、社会人に必要なのは経験やスキルであり学歴ではありません。なので、私としては学歴を条件とする企業とは、そもそも価値観が合わないのでやめておけとアドバイスします。

 

③自由な時間が減る

社会人となれば夕方まで職場に拘束され、学生時代のような長い夏休みはありません。

学生の友人とは予定が合わせづらいこともしばしば。

ただし、収入があるので学生時代より贅沢な遊びを楽しむことができますよ。

 

高卒女子・働くすべての女性へ、企業の制度改定・環境整備が進む!

昨今の女性活躍推進に伴い、各企業では女性の正社員雇用や求人数の増加、女性管理職比率の引き上げが行われています。

 

下表は、企業規模 30 人以上における、役職別女性管理職等割合の推移です。

令和だけでも、すべての役職において増加していることが分かります。

(%)

 

課長相当職以 上(役員を含 む。)

係長相当職 以上(役員 を含む。)

役員

部長相当職

課長相当職

係長相当職

令和元年度

9.5

12.2

13.6

5.5

10.3

16.6

5年度

10.4

13.6

14

6.4

11.3

18.8

出典:令和5年度雇用均等基本調査|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

 

また、女性活躍に関する認定制度があります。女性活躍推進の取り組み状況を鑑み、優良企業は国から認定を受けられます。

  • えるぼし認定

女性採用数、就業の継続率、労働時間等の適正、管理職比率が平均以上か、非正規社員の正社員転換実績など。多くの評価項目をクリアして国から認定が受けられます。

出典:雇用環境・均等行政をめぐる 最近の動き (mhlw.go.jp)

  • くるみん認定

「子育てサポート企業」として、子育て環境の整備ができている企業が国から認定されます。

評価項目には、育児休業取得率や残業削減措置、短時間正社員制度・フレックスタイム・テレワークなど多様な労働条件の整備、などが該当します。こちらは女性だけでなく、男性にも就職の判断材料になりますよ。

 

企業の女性活躍推進状況は、厚生労働省女性の活躍推進企業データベース | トップ (mhlw.go.jp)」からチェックできます。

誰でも閲覧可能なので、気になる企業があれば参考にしてみてください!

 

まとめ

高卒女子にも多くのチャンスがあり、働きやすい環境が整備されてきているということが分かりました。

しかし、学歴による収入格差はたしかに存在しています。

 

「自分の生活を潤したい」 「仕事で活躍して評価されたい、それが給料に反映してほしい」

 

そんな思いを持つ高卒女子のために、後編では【おすすめの職種】、【高収入を得る方法】をご紹介します!

それでは、また次回お会いしましょう。